社用のノートパソコンや電子タブレットの持ち出しについて

個人情報保護が厳しく法律で問われる前からノートパソコン持ち出しを禁止している会社はたくさんありました。競合他社も出入りする取引先に持ち込んでプレゼンテーションをする場合などは、そう云う目的専用のアプリを入れて他のデータを一切入れていないパソコンを準備するのが理想的です。しかし取引先から尋ねられた事に持ち帰って回答するとか紙の資料を探しあぐねるといった失態をすると、個人管理のノートパソコン持ち出しも止む無しと変わってしまいます。
法律上の問題が無くても企業が使うパソコンには機微な情報が保存されているのが当たり前です。開発中の商品情報や非公開の原価や社員の意見調整の情報等、競合他社には絶対に知られたく無い情報が保存されているパソコンの取り扱いは特に慎重にすべきです。ファストフードの店で取引先の機微な情報を画面に出しているところを関係者に見つかれば、それで処分されて当然です。電車内でも稀に社用メールを開いている人がいますが、隣から送信元と送信先一覧と概要とが見えていれば内容次第で処分されてしかるべきでしょう。
公衆の目に触れる可能性があるところでは開かないルールが必要です。昔気質のプログラマーが電車の中でメモ帳と鉛筆を使いながら仕事をしているのを見た事があります。最も電子機器を必要とする作業さえ、必要なところが頭に入っていれば補足や修正には電子機器を必要としない場合がある事例です。筆記用具で代用出来る事はそうすべきです。
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