噛み合わせって本当に大事なのですよね。小学4年生の頃のうちの子の歯並びは、親の私が見ても可哀そうなくらいのひどさでした。特に上の歯並びは波打ったように上下していました。歯並びが悪いと本人はひどい頭痛や肩こりに悩まされますし、親はとにかく歯の手入れに神経質になります。
なんとかしてあげたいと歯のクリーニングをしてもらっている歯医者さんに相談して、紹介してもらった矯正歯科に通うことにしました。
最初にレントゲンを撮って今後の治療方針を決めますが、子どもの場合永久歯が生えそろうまでの第1期と生え揃ってからの第2期に分けて治療するためかなり長期にわたります。上下の顎の骨の成長を調整するところから始まって歯列を矯正していくのですが、だいたい矯正中は器具のメンテナンスのため1ヶ月に1度は最低でも通うことになります。まとめて装置代としてお支払いする以外に、通う度に費用が発生します。
歯列が整ってブランケットが外れてからはリテーナーで歯が逆戻りしようとするのを防ぎます。うちの子は矯正を始めてからもうかれこれ7年以上になりますが、今最終段階でまだリテーナーを使っています。このリテーナーの時期は3ヶ月に一度くらい通う必要があります。
ほんとうにここまで長い長い道のりでした。メンテナンスの度に歯が動くので痛くて寝られないような時もありましたし、できるだけ長くつけておいたほうが効果的なのだけど話しにくいのでリテーナーを外したいときもあったりで、本人も相当根気の必要なことだったと思います。
でも今こうして最初の頃の歯並びを写した記録と今の記録を目の前に並べて見比べてみると、まるで別人の口元のようにきれいになっていてやって良かったことは疑う余地がありません。ここまで来るにはザクッと見積もっても100万はゆうに超えていますが、口は栄養を取り入れる窓口なので本人の健康と成長を考えるとないがしろにできません。
人と話をするときも口元がきれいですと変に相手に遠慮する必要もなくて積極的に人と関わることもできるでしょう。そうであってくれれば、もう親としては費用面での苦労のし甲斐もあったというものです。