そうだ、掃除をしてみよう

有難いことに収納スペースに余裕があった我が家では、何でも邪魔だと思ったものは、すぐにヨドコウの物置や押入れ、床下の収納スペースに入れてしまいます。

とりあえず入れておくという習慣を身に付けたわたしたちは、次から次へと入れてしまい、ベランダのヨドコウの物置の扉は、内側からの圧力で盛り上がってしまいました。

また、その時は不要なものでも、いつか必要になるだろうと、考えもなく入れてしまうので、中身のことをうっかり忘れてしまうことがあり、当然、物置の扉はものを入れる時以外は、開かずの扉となってしまいます。

どのものも、普段使うことのない商品だったため、その物置自体、あまり開けることもなく何年か経っていました。

最近、不用品回収の車をよく近所で見かけるようになったため、そういえば我が家にも不用品があったと思い、押し入れや床下の収納スペースから探し出すことに。

不用品を回収してもらって、すっきりとした気持ちで過ごすせると、これぞ断捨離だと、まだ何も手を付けていない段階から、家が綺麗になると思い、気持ちは高揚してきました。

昔のビデオデッキやテープレコーダー、旧型の空気清浄機など改修してもらえそうなものを集めて、さあ、不用品回収の車がくるぞと意気込んていたときに、あの物置のことを思い出したのです。

そういえば、何年か前、テレビを一台捨てようと、とりあえず物置に入れたのですが、その後から庭のしきりに使っていたパーテーションを入れ、使わなくなった庭のお手入れグッズなるものを入れてしまいました。

わたし以外の家族も、コンロを入れただとか、たこ焼き器を入れただとか、餅つき機を入れたなどと、容疑者が次々と出てきました。

そういえば、物置の扉の盛り上がり方が、以前わたしが見たときよりも、こんもりと盛り上がっているのです。

恐る恐るドアのカギを開けようとしたのですが、ドアの変形でなかなか開けることができず、こじ開けるようにしてギーギーと音をたて空いたその開かずの扉のその向こうには、隙間から入ったほこりやカビで真っ黒に。

出てくる商品はほぼ真っ黒で、一つ一つ出せば出すほど、物置内の汚れが迫ってくるようでした。

ただ、不用品を出すだけと思っていたので、呆然としていたのですが、最近見た家事の特集番組を思い出し、思い切って全て掃除することしました。

重曹やクエン酸、キッチンペーパー等を買い込み、録画していた家事の番組を観ては、家族でもめながら実践。少しずつ綺麗になる物置とその中身に、満足し始めました。

長年、ためこんでしまった汚れはなかなか落ちず、結局、不用品回収の依頼を取り消し、今日もせっせと掃除に取り組んでいます。
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