一軒家に住むなら表札を掲げるのが常識です。個人宅の表札は門柱があればそこに掲げ、無ければ玄関の横か郵便ポストのそばに掲げます。素材は取り付ける建材との調和を第一に選ぶ事になります。
門柱が木製なら木製の表札が概ね選ばれています。通常は名字だけを掲げます。漢字は読みやすい方が来客には便利ですが、旧字体を使う名字の場合にはそちらを使っている家が多いようです。木製の表札の場合には筆書きかそれに準じた書体の方が相応しく見えます。
天然石や人工大理石の場合も筆書きかそれに準じた書体で彫られてある方が格調高く見えます。ステンレスの表札の場合にはどの様な書体を選んでも不似合いという事はありません。洋風の家ならゴシック体が似合う等、家との調和で選んだ方がまとまり良く見えます。
ガラスの表札の場合もステンレスと同様に家との調和が大切ですが、読みやすさも十分検討して選ばないと細い明朝の文字を使うと読み辛くなる場合があります。アクリルの表札の場合はガラスと同様です。焼き物の表札の場合には選べる書体が限られる事が多いので、選ぶのであれば書体も同時に選んでおいた方が無難です。他にも様々な素材があり、全てに一長一短があります。
家の顔となる表札ですから家族みんなで選び納得して決めるのが一番です。意見の違いがあっても、家族なら意見をまとめる必要がある事はいろいろ増えて来ます。そうした心構えとしても穏やかに話し合い円満に決めて蒸し返されないような話し合いをする事が大切です。門柱の両脇に二つの表札を掲げている家もあります。こうした場合はほとんど例外無く左右とも同じ素材で同じ大きさで同じ書体の表札が掲げられています。この場合には二つの家族の意見を取りまとめる事が必要になります。